カリキュラムの理念
子供の英会話は、いつから始めるのが最適か
習得時期と神経系の発達への影響について、
神経系の発達は 0歳から10歳までは急速に成長し、13歳を迎える頃には完全に神経系の成長が終わります。
小学生時代までは神経回路の形成が促進し、また8歳から13歳を境に聴覚記憶より視覚記憶が高まります。
大人の習得に比べ、年齢が若いほど、より効果的に言語習得しやすいと考えられています。
子供の左脳と右脳の機能
・左脳
論理的で分析能力に優れています。
比較的に直線的処理系を取ります。
複雑な構造を順序だて分析する能力を持ちます。
・右脳
全体像を捉えようとする、総合的処理型を取ります。
空間把握、視覚、聴覚、嗅覚、を使ってイメージを作り、同時性を重んじる機能を備えています。
乳児期から思春期に掛けては、比較的に脳の機能に順応性を持っており、大人になるにつれて、脳の機能が左脳と右脳に分かれていきます。
思春期を迎える頃には、それぞれで特別な機能を持つようになります。脳の側性化が進むにつれて言語機能は左脳に偏っていきます。
言語機能が左脳に偏らない内は、右脳を使った手法で言語習得を行う方法で効果的に学習できます。
つまり子供の場合、歌、ゲーム、スキット、ロールプレイ、なども言語習得に大きく役立ちます。
このような、思春期までの10年間は言語習得における臨界期と称され、脳の側性化や臨界期仮説においても、
早期英語教育の成果を大きく後押しする事になり、脳の偏りが生じるより前の時期では、第二言語を習得しやすくなると考えられます。
心情の変化と理解
子供の言語学習をさらに促進する為には、子供の言語学習に対する意欲が、学習結果に影響を与えます。
第二言語学習においては、お子様個人のアイデンティーティーや保護者とも関係しており、言語としての自我が構成されます。
特に思春期までの子供は順応性をもち、新しい言語や文化に対しての、間違い恐れず容易に対応するのに対し、
思春期になると身体、感情、認知が変化していき、異国文化に対して防御的になり、母国の文化にアイデンティーティーを持ち始めます。
母語の能力は 4歳~5歳 で完成し、音声を聞き分ける能力は 9歳までには完成します。
さらに、日本語の母音は「A I U E O」の5つであるのに対し、英語の母音では 12、ないし 16 と言われており、
英語の習得開始時期が早期であるほど、自然に英語、日本語を聞き分け、話す能力がつきやすいという事になります。
また、小さい時期から外国語教育を始めると、異文化に対する偏見も持ちにくくなります。
9歳までに始めるのが理想で、もし外国語に触れていないと異文化に対する偏見を持ってしまう事があります。
このように「言語習得適正期」の側面と「異文化順応適正期」の側面から、9歳までに外国語教育を始めるのことが理想であり、
適正期以降に外国語教育を開始すると、まずこの壁に当たってしまいます。
また、9歳までに異なる文化や言語に触れる事は単に言葉の問題に留まらず物の見方、考え方を豊かにするという点で非常に重要なものとなります。
異文化に触れる事で、どちらの文化が良いか悪いかではなく、それらに「違い」がある事を認めて
相手のことを思いやる心が育つことこそ、早期英語教育の最大の効用である、とも言えます。
小学校からの学習環境
日本で小学校の英語教育の位置づけとしては、小学校での英語は教科ではなく、あくまで国際理解教育の一環としての取組みとして、授業を取り入れており。
授業内容としては、中学校の前倒し段階ではなく、あるいは勉強として一方的に英語を教え込むものでもなく、
児童が楽しみながら外国語に触れたり、異文化に慣れ親しんだりできるようにするなど、
小学校段階にふさわしい体験的な学習活動を積極的に行うことが目的となっています。
また中学になると、日本の英語教育は EFL環境と言われており(English as a Foreign Language)私生活で英語が使えない環境であるため、
そのような環境下でいかに自然な状態で効果的に学べるか、という課題が重要になってきます。
つまり、英語教育は「受験勉強」へと変化していき。やはり、はっきりした目的意識や言語観を持つ為にも早期英語教育が重要ともいえます。
早期英語教育のデメリット
日本における、英会話の使用は非日常的であり、私生活を通しても学習する機会が非常に少ない環境にあります。
レッスン以外にも、日頃から子供の興味を向けるよう、英語の音楽や動画を見せるなど、お子様の学習意欲を高め、
保護者と協力しなければならない事や、英会話レッスンにおいても、準備、送迎、更には、
より小さいお子様となれば横について授業を受ける必要性もあり、
保護者のフォローが強いられる場面も多く、子供より早く親が挫折してしまうこともあります。
また、子供向けに作られたカリキュラムやレッスンを受講するには金銭面の負担も発生する為。
目標や計画を持って英会話、語学学習に取り込む事を推奨致します。